カウンセラーが訪問している学校の様子を、ブログの記事から紹介します。
学校の廊下に、色とりどりの短冊が飾られ始めました。
七夕の季節です。
思い思いの願いごと。
「サッカーの日本代表になりたい」
「ケーキ屋さんになりたい」
「家族がいつまでも健康でありますように」
などなど
1年前の短冊に比べて、震災関連の願い事は減っていました。
安心・安全を感じると、子ども達は、自然に前を向いて歩み出しているようです。
そのような子ども達の背中を、そっと見守るような、一緒に歩んで行けるような、そんな存在になりたいです。
(大)
在校生がお花のアーチを作る中を、新入生が入場してきました。今日は新入生歓迎会。楽しそうな音楽とともに、大きな6年生に手を引かれて、辺りを見回したり、ぽかんとしながら歩いている新入生。それに比べて6年生は、慣れたもので新入生の手を引っぱって堂々と歩いていました。最高学年として、学校を引っ張っていく立場なので、期待も大きいですね。その後 は、新入生・在校生が一緒になって、質問大会をしたりゲームをしたり、元気いっぱいに走り回っていて、一体感が出ていました。一緒に遊べば、初対面なんて 関係ないですね。これから大事な6年間を過ごす場所に、早く慣れるといいですね。
(大)
その後、生徒の代表から花束が贈られ、目頭を熱くしながら壇上を降りていました。教職員方々は、生徒たちが2列に並んで作った花道を通り、花束や手紙を受け取りながら退出されました。
(島)
今日は、相双地区の小学校の卒業式でした。
毎週訪問している小さな小学校の卒業式にお邪魔しました。小さい学校の良いところは、卒業生一人ひとりにゆっくりと注目できることです。
卒業生が、将来の夢を発表していました。その多く子が、異口同音に震災でいろいろな人のお世話になった分、自分も人の役に立つ人間になりたいと言っていました。
ある子は、「美味しいものを作り人を笑顔にさせるパティシエに」また、ある子は「人の命を助ける消防士に」と。
私などは「震災があったせいで」とついつい、ネガティブに捉えてしまいますが、「震災があったからこそ」気づいたことも多くあります。将来の夢を大きな声で伝える子どもたちの凛々しい姿を見て、「震災のせいで」ではなく「震災があったからこそ」を一つでも多く増やして行きたいと、あらためて強く思いました。
小学6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆様の将来に幸多かれ!!
(吉)
晴天に恵まれた卒業式。前日までの寒さから打って変わって、顔に当たる風にやわらかな暖かさを感じる日になりました。
在校生の最後の練習も済み、保護者や来賓の方々も入場し、いよいよ主役の登場を待っていると、大きな拍手に包まれながら卒業生が入場してきました。堂々と歩いてくる子ども達の姿に、逞しさが感じられ、頼もしく思いました。
式 の中で一番印象に残った場面は、答辞として卒業生の代表が壇上に上がって話をしていた場面です。その中で、“生きる”という言葉が何度か使われました。そ こに込められた強く生きるということ、亡くなった級友のためにも生きるということ、被災地の希望であり生きるということなど、色々な重い思いを感じまし た。“生きる”という普段は意識しない普通のことが普通ではなく、改めて、大切なことでありその言葉の重みを感じました。生きるという人の営みにおいて意 識しない当たり前のことが、もしかしたら至上のことなのかもしれません。
そ の後の卒業生の歌声はいつもより声が小さくて、それでも必死に声を絞り出していました。いつもの声とは引き換えに、鼻をすすりうつむく姿や、ハンカチを手 に握りしめて何とか歌おうとしている姿がそこにありました。最後の退場の画面では、卒業生が出ていく扉の先に、ショベルカーと工事中の建物が見え、そこに 向って歩いて出て行く姿が、まさに子どもたちの今とこれからを映し出しているようで印象的でした。
その後、願いと想いを込めて一人一人と堅く握手をして別れました。恐らく私と会うことは最後となるでしょう。本当に、心から卒業おめでとう。これからも共に未来を切り拓いていきましょう。
(大)
最後に、「年男」「年女」の5年生が豆をまき、各学年ごとに豆を拾いました。「豆まき集会が楽しみで前日は眠れなかった」という子がいたくらい、活気にあふれた豆まき集会でした。
(島)
中学校にて坪倉医師による放射線説明会を開催しました。
身近にある放射線(レントゲンや植物の中に含有する放射線)についての説明からはじまり、相馬市内全域で実施したホールボディカウンターによる内部被曝検査の結果、ガラスバッジによる外部被曝検査の結果を説明していただきました。
その説明では、児童生徒からは検出されず、現在の生活を続けていれば、健康に大きく影響することはないことが分かりました。
もちろん、今後も食べ物に気をつける(市販のものは大丈夫だけれど、検査もせず野生のモノを摂取してはいけない)こと、内部被曝検査、外部被曝検査を継続して確認を怠らないことが大事であることも強調されました。
生徒はもとより、教員も非常に安心して納得していたのが印象的でした。
(吉)
12月に入り寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?相馬市も寒い日が続き、雪がちらつく日もあります。しかし、相馬は福島県の中では温暖な地域に入るので、雪が積もる日はあまり多くありません。
さて、市内の小中学校は21日に終業式が行われました。長い長い2学 期も終わり、子どもたちは冬休みに入りました。あと数日で待ちに待ったクリスマスです。相馬もクリスマスモードになり、公園などではクリスマスイルミネー ションが光り輝いています。子どもたちに、『サンタに何をお願いしたの?』と聞くと、様々な声が返ってきますが、みんな大変楽しみにしています。
先日、一足早くクリスマスプレゼントを持って、サ ンタクロースが小学校に来ました。サンタクロースが持って来てくれたクリスマスプレゼントは、リンゴです!しかも、ただのリンゴではなく“絆”という文字 が入った、“絆”リンゴでした。突然のサンタの訪問に子どもたちは、大喜びでした。また、サンタと一緒に魔女も来てくれました。魔女がリンゴを配りなが
ら、『これは毒リンゴではありません。おいしいリンゴです。』と言うと、子どもたちや先生方は笑顔を見せ、楽しいクリスマスイベントになりました。
皆様も楽しいクリスマスをお送りくださいね。メリークリスマス。
日に日に気温が下がり始め、秋本番になってきました。秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋と様々な秋がありますが、みなさんはどのような秋を過ごしていますか?最近、風邪をひいている方を多く見受けられます。季節の変わり目は、温度差が激しく体調を崩しやすいので、健康管理をしっかりして秋を楽しみましょう!!
さて、相馬市の中学校では、新人戦大会が行われました。3年生が引退した後、初めての大会です。写真は新人戦の壮行会の写真です。各部活が体育館の壇上にのぼり、自己紹介と新人戦への意気込みを語っていました。その後校長先生が壇上に上がり、『みんなは新人なのだから臆せず精一杯頑張って欲しい』とエールを送りました。
試合の結果は、部活によってさまざまでしたが、今回の大会の結果は通過点と考え、一喜一憂せずに、新しいチームとして頑張って欲しいです。
また、10月6日、7日、8日と県大会があり、その後、東北大会があります。一つでも勝って自信をつけ、次につなげて欲しいなと思います。
(島)
いつものように学校に到着し、職員室にカバンを置いてから相談室に行った。相談室は、なぜだか匂いがこもりやすいようで、いつも学校に着くと、相談室の窓を開けるのが日課となっている。部屋に入った瞬間に、何やら違和感を覚えた。横目に入ってきた壁がざわついている。こんな感じだったっけな、と壁に目をやると、折り紙がたくさん貼ってあった。それらは、カウンセラーの誕生日を祝ってくれる、メッセージだった。思わず、「わぁー」と一人、声を上げてしまった。そして、暫し、その感じを味わうべく、イスに座り、それらを眺めていた。それから、1つ1つのメッセージに目を通し、何が書いてあるかに目を通した。そこには、“いつもありがとう”との言葉が散りばめられていた。ジワっと、目頭が熱くなった。何かしてあげられたことがあったのか。。。これからも、子どもたちの幸せを願い、そして私に出来ることを少しずつ積み重ねていこうと思った。
(大)
相馬では、8月27日から学校が始まりました。夏休みもあっという間に過ぎてしまいましたね。盆踊りに、花火大会など、色々ありました。
そのような中、フォロアーチームでは、夏休みに学習支援を行いました。主に受験生が来てくれて、各々の課題に向き合っていました。仮設住宅から来る生徒も多く、送迎バスに乗って来るので、やや遠いところから来ているので、それだけでも大変だなぁと思っていましたが、中には、駅伝の練習で、たくさん走って疲れたであろう後に、参加する生徒もいて、その熱意に感心させられました。自分で黙々と勉強する生徒や、「先生、ここどうやるの」と聞いてくる生徒、「そっかー」と分かった様子の生徒、色々な顔が見られました。普段の授業では、イマイチ集中出来ていないような生徒も、一対一でやると、段々と勉強に向き合う時間も増えていったように思います。
夏休みには、色々な支援団体がイベントを企画して下さったようで、海外を見てくる生徒もいたりしました。小学校では、様々なキャンプの募集が来ており、多くの児童がそちらに参加していたように思います。一方で、あまり外出することもなく、ほとんど家にいた生徒もいたようですが。
夏休みも終わり、受験生は日に日に入試への意識が高まっていくのかと思います。受験に集中できるように、僕らとしても、環境を整えていければと思います。頑張ろう!
(大)
19日(木)、フジテレビのCSR活動、被災地支援「ずっとおうえんプロジェクト」として、幼稚園向けの食育イベント「ハロー!どっこくん」が相馬市立山上幼稚園と同じく磯部幼稚園にて開催されました。
フジテレビと福島テレビのアナウンサーが来て紙芝居と運動をしました。
最初は緊張気味だった園児たちも紙芝居の世界にどんどん吸い込まれていき、運動にもとても元気に身体を動き回していました。
次回はガチャピンとムックが来てくれるといいな。
当チームでは連携事業として、今回のように他団体の被災地支援活動のコーディネートも行なっております。「相馬地区で支援を行いたいけれど、どんな状況かわからない」といった団体様・個人様がいらっしゃいましたら、遠慮なくご連絡下さい。
(上の写真)
紙芝居の世界に引き込まれている園児
(下の写真)
福島テレビのゆるキャラ「フクちゃん」と握手する園児
先日は七夕。
子どもたちも、短冊に願いを込めて、さまざまな想いを綴っていた。
・足が早くなりますように。
・パン屋さんになりたいです。
・野球が上手くなりますように。
などなど。
自分も小さい頃って、こんなこと書いたっけな~と、微笑ましく見ていた。
その中でも、チラホラと目に付いたものがあった。
スクールカウンセラーとして、何が、どこまで出来るか。
今、試されている。
(大)
6月に入り新入生もだんだんと学校生活に慣れてきたようで、「先生、こんにちは!」 と廊下や教室で元気に挨拶をしてくれます。一学期は運動会や中間テスト、部活の大会など学校行事は盛り沢山ですが、子どもたちは笑顔で毎日の学校生活を送っています。
これまでのように元気に学校に通えるように、私たちフォロアーチームがスクールカウンセリングを行っている学校にカウンセリングルームがオープンしました。学校の教室や部屋の数は限られていますが、学校側の温かい配慮のおかげで、部屋の一つをカウンセリングルームとして使わせて頂くことになりました。これまでは、相談室で定期的なカウンセリングを行ってきましたが、カウンセリングルームが出来たため、休み時間と放課後は自由に相談することが出来るようになりました。カウンセリングルームを開放したところその日の放課後には「私たちが第一号だね!」 と数人の生徒が笑顔でやってきました。
思春期は部活のことや勉強のこと友人関係のことなど悩みが絶えず『大変な時期』だと思います。しかし、『大変』は大きく変わると書くように、『大変な時期』 は『大きく変わる時期』でもあると思います。思春期という『大変な時期』の中でカウンセリングルームが生徒達に『大きく変わる』きっかけを与えられるような場所になることを願っています。
(島)
相馬の桜もすっかりと散り、新緑の季節になりました。気温もだんだんと上がり、春本番になって来ましたが、朝と夜はまだまだ肌寒い日が多くあります。
ところで、運動会は秋に行う地域が多いと思いますが、相馬市の磯部地区では5月の中旬に運動会が行われます。しかも、驚くことに、幼稚園・小学校・中学校・地域が合同で行います。磯部地区は昔から非常に仲が良い地域であり、団結力はどんな地域にも負けないものがあります。
運動会は数日にせまり、幼稚園や学校では運動会の練習で大忙しとなっています。写真は磯部小学校の運動会の練習風景です。1年生は初めての玉入れで大はしゃぎ!!玉をかごに入れずに先生に当てている子どもたちもいて、かごを支える先生たちは大変そうでした笑。運動会当日の天気は晴れのようなので、練習の成果を生かし、楽しく思い出に残る運動会になって欲しいものです。
(島)