「スタッフのコラム」を更新しました!(R3.10.1)

 

 10月は別名「神無月」とも言います。この名称の由来について、一説に出雲大社のお話があります。

 

 10月は日本全国にいる八百万の神様が出雲大社(島根県出雲市)に集まり、会議をする時期と言われています。つまり、その時期だけ神様が地方からいなくなってしまうので、神が無い月、神無月と呼ばれるようになったとするものです。ちなみに、地方に全く神様がいないのも心もとないので、留守番をする神様もいたそうです。留守番をする側も、それはそれで気疲れしそうですが、余計な心配でしょうか。

 

 神様の会議では縁結びなど、人の運命に関わることについて話し合っていたそうです。そのためか出雲大社は縁結びとして有名です。一方、私達の社会では感染症の影響により会議も減っていると思います。神様はわかりませんが、私達も会議で大事なことを話し合う時にしっかりとした検討ができているでしょうか。

 

 ポーランド出身の心理学者であるソロモン・アッシュは、集団行動についてこんな実験をしました。

 

 8人の協力者を集めクイズを出しました。そのうち7名はサクラで、簡単な問題にわざと間違います。残った1人は自信を持って正答を言えるか、という実験です。これを何グループかに試したところ、全体の75%の人が間違った答えを言ってしまう、という結果が出ました。

 

これは「同調現象」と呼ばれるものです。日本人は「和を重んじる」とか「出る杭は打たれる」と言うように、他の人と違うことをしない傾向があるので、この同調現象が起こりやすいと言えます。

 

私達は神様ではないので、人の縁結びを同調現象で誤った運命にすることはありませんが、普段の生活では大切なことはハッキリと口にする勇気も持ち合わせたいですね。

 

 

 

守屋