2013年1月の記事

放射線説明会

中学校にて坪倉医師による放射線説明会を開催しました。

 

身近にある放射線(レントゲンや植物の中に含有する放射線)についての説明からはじまり、相馬市内全域で実施したホールボディカウンターによる内部被曝検査の結果、ガラスバッジによる外部被曝検査の結果を説明していただきました。

その説明では、児童生徒からは検出されず、現在の生活を続けていれば、健康に大きく影響することはないことが分かりました。

もちろん、今後も食べ物に気をつける(市販のものは大丈夫だけれど、検査もせず野生のモノを摂取してはいけない)こと、内部被曝検査、外部被曝検査を継続して確認を怠らないことが大事であることも強調されました。

 

生徒はもとより、教員も非常に安心して納得していたのが印象的でした。

                               (吉)

内部被曝検査を受けて

遅くなりましたが、皆様、明けましておめでとうございます。
  今年も宜しくお願い致します。
  相馬の事務所では、朝来るたびに、水道が凍結していないかと心配に思い、やっぱり水が出ない・・・、なんてことを繰り返しています。今日は、凍結防止のために、水道管の周りに市販の発泡スチロール等を巻いてみました。明日からどうなるやら、楽しみです。
  さて今回は、先日、内部被ばく検査を受けたので、その報告をしたいと思います。
  検査機は、キャンベラ社製のWBCです。WBCと言っても、ボクシングの方ではないですね。既にご存知かと思いますが、ホールボディカウンターのことで す。この検査機は、簡単に言いますと『放射性セシウムが出すガンマ線を測って、内部被ばくがあるかどうかを検査する装置』です。そして、こちらのWBCの 検出限界は250 Bq /bodyです(60kgの人で、およそ4 Bq /kg)。
  実際の検査では、狭い検査機の中に入り、2分ほど立っているだけでした。私としては、勝手にレントゲンのようなものをイメージしていまして、その無音さや 突っ立っているだけということに、やや拍子抜けしてしまいました。ですが、先生が「大雑把に言えば、線量計を大きくしたものだと思ってくれればいい」と言 われたので、その無音さに納得しました。
  さてさて、前置きはこのくらいにしまして、その結果を申し上げますと、やはり未検出でした。そうだと思っていたので、特に驚きはしなかったのですが、次に、この結果が何を示すかということを述べます。
  未検出とのことなので、放射性セシウムが250 Bq /body以下ということです。これを、Svに換算しまして、他のデータと比較してみます。換算には、こちら(ベクレルとシーベルトの変換:社会情報リテラシー講義付録、http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/~kyo/dose/)のHPを参照しました。以下は、計算の過程です。
“ECRR2010Recommendations”を換算基準(実効線量係数は0.000065mSv/Bq)として用い、“成人”が、“250Bq”の“セシウム137”を“経口摂取”した場合の実効線量は“0.01625mSv”ということになります。
 次に、簡単に他のデータとの比較をします(Wikipediaより)。
・100mSv:生涯のがん死亡リスクを0.55%上乗せする
・年間2.4 mSv: 1年間に自然放射線源から人が受ける放射線の世界平均
・0.1 -0.3mSv:胸部X線撮影1回分の線量

  以上から、内部被ばくに関しては、0.01625mSv以下であり、胸部X線撮影の約6分の1の放射線量も検出されなかった、ということが分かります。
 因みに、私自身は、相馬に週4日ほど滞在していまして、スーパーで産地を気にせずに買い物をして水道水を使い調理したり、または外食したり、と特に気にせずに飲食しています。
 これらから、私としては、出荷制限がかかった未検査の食べ物は気を付けるにしても、これからも通常通り生活していこうと思いました。ただ、検査に当たり体重を記載するのですが、運動不足には気を付けていきたいと我ながら思いました。正月太りです。はい。
                                (大)


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