「スタッフのコラム」を更新しました!(R8.7.3)
「いい塩梅(あんばい)」
6月に入ると、梅の実がスーパーに並びだし、我が家にある梅の木も実をつけ、いい匂いがしてきます。
私は梅干しが大好きで、相馬に嫁いできてから、義祖母が長年漬けていた梅干しの作り方を伝授してもらい、ここ何年か梅干し作りをしています。義祖母の梅干しは、売り物とはまた一味違い、最高の塩加減で、世界で一つだけの極上の梅干しでした。私も梅ノートを作り、その年の梅の熟し具合や干し加減、梅の塩加減を毎年研究のように調整して作っています。
梅漬けには漬けられる時期が限られていて、梅が出来てから7月くらいまでが勝負です。年に1度しか塩加減を試すチャンスがないため、ノートに残しておいてもなかなか難しいところがあります。義祖母は、梅に塩を振る際、測りを使うのではなく、手で塩をにぎって取り、「こんけ!」と言って教えてくれました。「こんけ」とは、相馬弁で「このくらい」という意味でしょうか。その「こんけ」は、グラムではなく義祖母の手の具合で、熟年の経験で培った義祖母にしか分からない「いい塩梅」なのです。その具合は、私の手で握った「こんけ」でなはく、義祖母の手で握った、とても「いい塩梅」の量なのです。
私は、しっかり教わったつもりなのですが、毎年甘かったり、しょっぱかったり、義祖母の「こんけ」の絶妙な塩の黄金比率にたどりつくまでにはまだまだ修行が足りないようです。
梅づくりだけでなく、仕事や勉強、趣味や人との関わり合い方、色々なことにもこの「いい塩梅」が大切です。やりすぎず、頑張りすぎず、かといって手を抜くわけでもなく、「いい塩梅」でものごとを進めていくことができれば、祖母の梅干しのような絶妙なバランスでものごとが進められる気がします。
齊藤
