「スタッフのコラム」を更新しました!(R73.3)

〇震災から15年を迎えて

 東日本大震災から15年が経とうとしています。

震災当時に生まれた子ども達は、中学生になりました。当時の過酷な状況の中、出産されたお母さん達のエピソードを聴かせていただきながら、今日までどれ程の苦労があったのだろう…と、その思いは想像してもしきれません。
お一人お一人が、いろんな思いを抱えながら、今日まで歩んで来られたことだと思います。
 私自身も、震災で経験した“喪失感”との向き合い方に悩みながらきたように思います。時間の経過と共に和らいだところがあるような気もしますが、そうでないところもあるような気もします。言葉で表すのはとても難しいです。辛い記憶に蓋をしたり、それでも時々開けてみたくなって蓋を開けて味わったり、また蓋をしたり。そうやって辛い記憶の扱い方のコツは少し掴んだような気もしますが、消えるわけではないな、と感じています。それでも、どうにかこうにか前に進んでくることができたのは、いろんな人に支えて頂いたからだと思っています。苦しい気持ちや辛い気持ちを聴いてもらったり、一緒に悩んだり考えたりしてくれた方々のおかげで、“もう少しやってみるか”、とか、“このままでもいいか”、と思えて、しんどかった日々もやり過ごせてきたように思います。

 当法人は、震災により心理的なショックを受けた子ども達、保護者、学校の先生方の心のケアを行うため、平成23年6月に設立されました。
私は、こちらの支援に携わらせて頂いて4年目となります。地元の出身でありながら、なかなか支援に携わることができずにもどかしい思いでおりましたが、設立から今日まで、全国からたくさんの支援者が駆け付けて下さり、本年までに29名のカウンセラーが支援を繋いで下さいました。心から感謝申し上げます。また、震災後の混乱の中、設立に携わって下さった方々、今日まで運営をして下さっている方々にも感謝申し上げます。
 たくさんの方が繋いで下さった支援を、これからも引き継がせて頂ければ幸いです。
 
相馬市の子どもたち、保護者、学校の先生方の思いに寄り添い、一緒に悩みながら、共に歩ませていただけたらと思います。

井上 麻美