「スタッフのコラム」を更新しました!(R7.9.3)
挫折の経験ありますか!
「たった一つだけ心構えの問題について言っておきたいことがある。それは、“挫折”は何度でもやってくるということだ。社会というところは、人生に挫折を与えるように仕組まれている。この挫折の皮を剥ぐ人間は、大きくなる。一つ一つ自分の劣等感を克服するチャンスを与えられる。挫折は新しい出発だ。」と話すのは作家の水上勉さんです。
昨今、企業の採用面接で、「挫折経験」を質問することが多いと聞きます。挫折経験は「あることに熱中し、目標に向けて必死に努力をしたが報われなかった」経験です。すなわち、挫折するためには何かに熱中し、努力をした経験が必要です。こうした経験があり努力できる学生を高確率で見つけ出す質問が、挫折経験なのです。
企業は、失敗を通じて成長できる人材を求めているのです。一方、小中学校教育を見ていると、挑戦することを嫌がり、上手くいかないとすぐに諦めてしまう子どもの精神的な弱さも話題となっています。同じ人間なのだから、限りなく強い人間も、果てしなく弱い人間もいないはずです。
私たち大人は、自らの経験で得たことで失敗を回避するルートを知っています。しかし、子どもたちの成長を考えると、場合によっては、子どもの発達段階に応じた成功経験や挫折経験の両方を体感できることも大切なのかもしれません。子どもたちが、挫折をバネに成長出来る人になるために、私たちは、優しく見守り、そして求めに応じた適切な助言・アドバイスが出来る大人でありたいものです。
事務局長 佐藤恭司