事務局長コラム「子育てについて想う・Ⅰ」

 ツバメが二羽で巣作りをしていたかと思っていたら、いつの間にか、ヒナがたくさん生まれました。親ツバメは、交代で畑や野原の昆虫をえて、ヒナに運んでいます。交代するときの親ツバメ同士が声を掛け合っています。間違いなく、何らかのコミュニケーションをとっていま。そして、大きく開いた幼子の口に交互にえさを与えています。二羽ツバメのチークワークの良さに、思わず立ち止まってしまいました。

 ツバメの子育てを見ていて、あらためて夫婦の会話やコミュニケーションの大切さを感じました。

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 あるご婦人から聞いたお話。

 その方が嫁に来るとき、母親からいくつかの教訓を与えられたということです。育児については、「子どもには、あたたかいものを食べさせなさい。」「子どもには、高価でなくてもきれいなものを着せなさい。」「子どもには、あたたかい布団に寝させなさい。」と。

 ご婦人は、運動会の日には、朝早く起きて手塩にかけて、愛情を込めてお弁当を作ったこと、そして、そのお弁当を食べる家族一人一人の笑顔が何よりの幸せを感じる瞬間だったということを、しみじみとお話ししてくださいました。

 ご婦人のお孫さんは、今年小学校に入学したとのこと。ご婦人の娘さんは、母親から教えてもらったように愛情を込めてお弁当を作ったようです。そして、朝の力作と弁当を食べている笑顔がいっぱいの家族の写真をメールにのせて送信してきたことをご婦人がとてもうれしそうに話してくれました。

 愛情を込めて子育てをすることの大切さを再認識することができ、すがすがしい気持ちになりました。