「スタッフのコラム」を更新しました!(H31.1.31)

 毎回のように悩むこのコラム執筆…(と小さな声でつぶやいておこう)。書く内容に困るというのも理由だが,それ以上に,前回も前々回もその他のカウンセラーがうまいこと文章を書くもので,そういったものがプレッシャーになっているような気もする。おっと,内容も決まらずうだうだと話がわき道にそれてしまうのが悪い癖…ではあるが,つらつらと書いているうちに,何となく考えが浮かんだ。今回は“ひらめき”をテーマに執筆してみたい。

 昨年,NHKの「人体精密図鑑」という番組が,脳をテーマに扱っていた。番組の内容としては,「ひらめいた!」と思った時の脳の状態は,実は誰でも同じような脳の状態に近づけることができる意外な方法があることが紹介されていた。それが「ぼーっと」することである。「ぼーっと」しているときは,脳波活動をやめているわけではなく脳の広領域が活性化する「デフォルト・モード・ネットワーク(注1)」と呼ばれる状態になるのだという。番組の司会者であったiPS細胞の研究者である京都大学の山中伸弥教授は,当時iPS細胞(注2)の研究に勤しんでいるとき,構想のアイディアが全く浮かばずに悩んでいた。ある日,お風呂にゆっくりと浸かっていると突然アイディアがぱっと浮かんできたと話した。

 目まぐるしく過ぎゆく日々をふりかえる。帰宅すると,テレビやスマホなどに時間を費やし神経を駆使する。リラックスをしているつもりが,脳波活動は活発である。たまには意識的に「ぼーっと」する状態をつくることも重要なのではないだろうか。ただ意識するとダメな気もするが…。少しずつではあるが,「ぼーっと」する世界を味わっていきたいと思う。

 城戸

 

注1)脳が安静状態にあるときに示す神経活動。脳の血流量の変化をみ  

  ると,この状態にある時にのみ,神経活動が活発になる脳の領域が

  複数存在し,互いに同期することが明らかになっている。

注2)再生医療を実現するために重要な役割を果たすと期待される多能

  性幹細胞。

 

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